読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

地元のアマオケに白人留学生が来たとして。

左耳の後ろというよくわからん場所が腫れています。

リンパとかそんなんでしょうか。基本リンパ詰まってる系スコーン。

 

 

ちょっと留学時代の思い出話を。

 

と、その前に。ちょっとみなさん考えてみてください。

 

あなたは地元の趣味の団体に所属しています。

その趣味というのは内部でいくつかのチームに分かれるような性質のものです。ここでは仮にオーケストラとしましょう。

f:id:ayacai115:20160926210518j:plain

(京大オケHPより拝借。てへ。)

はい、オーケストラです。

 

そしてあなたはビオラという楽器のパートのトップです。率いるメンバーは6人くらい。みな近所に住んでいて、練習後に飲みに行くこともあるような仲です。

ところでこの団体には一人だけ白人がいます。両親がイギリス人で見た目も完全にイギリス人ですが、日本育ちなのでコミュニケーションの取り方は見た目日本人の人と全く同じです。その人はベースです。

 

 

 

そんなこんなでいつも通り練習していたところ(緩く楽しいオーケストラです)、演奏会本番まで2ヶ月というタイミングで近所の大学で日本語を勉強しているという白人留学生がやってきました。

留学生はイギリス出身だそうで、ビオラもそこそこうまい。どうやらパートトップの自分よりもオーケストラ慣れしていそうです。ただ、日本語はあまり話せない。まだ勉強中。年齢もメンバーの中で一番若いです。自分はアラフォーのおっさんだけど、その留学生はまだ20やそこら。ま、そこそこ弾けるから入ってもいいよ。

正直パートトップの自分よりもうまいけど、まだ子供みたいなもんだし、つーか日本語ちゃんとしゃべれねーし。ちゃんとこのオケの弾き方に合わせてくれよー。黒髪日本人が99%の中で金髪は浮くのに、度胸あるなあ……ま、がんばってちょーだいっ。

 

日本のアマオケだと、間違いなくこうなると思います。

 

え?うまい外人?ふーん、ちゃんと馴染めたらいいね。

 

ま、そんなもんでしょう。

 

 

 

 

ところがイギリスではそうではないようです。少なくともスコットランドエジンバラでは。

 

私が留学中に参加させてもらったオーケストラは、エジンバラの地元人ばかりのオーケストラでした。みんなザ・スコティッシュな人々。一人だけアジア人の男性がいたけど、彼はエジンバラ生まれエジンバラ育ち。

ざっと50人程度の100%スコティッシュの環境にいきなり飛び込んだわけです。英語もろくに話せないまま。

f:id:ayacai115:20160926210243j:plain

(New Edinburgh Orchestra FBページより拝借)

そうそう、ここですよ、ここ。

 

ただ幸いオケ経験は豊富だったので、演奏だけならパートの中では一番こなれた腕前ではありました。

「ふう、これでなんとか足を引っ張ることはなさそうだ……」

そう安堵していたところ、参加3回目に指揮者とビオラトップから呼び出し。

「来週からトップを任せるよ。よろしく!」

 

 

 

………………………

 

 

 

 

 

 

 

は、はあ???

 

 

 

 

 

私外人ですけど?

英語ちゃんと喋れませんけど??

つか練習も途中からしか来てませんけど????

 

 

 

 

 

オーケストラやってる人はよくわかると思うんですけど、というか少なくとも京大オケの人はよーーーーくわかると思うんですけど、パートトップっちゅーのはめちゃめちゃ重たい存在です。特に弦楽器は大人数を率いるので腕前+その他の資質が必須……パートトップの存在は絶対です。

そんな中で3年間シバき上げられたスコーンからすれば、それはめちゃめちゃ衝撃的でした。というかそもそも外人ですよ?ガイジン!意思疎通に支障アリですよ???休憩のティータイムのたびに挙動不審になってますよ???

もーほんと、なんでそんなヨソ者をトップなんかにできるんだろう……エジンバラの人々の緩さというか、おおらかさというか。本当にびっくりさせられました。

 

冒頭のように逆パターンで考えてみると一層よくわかります。

日本のアマオケに、白人留学生。まあうまいっちゃうまいけど、ずば抜けてというほどではない。

そんな状況で留学生がトップになるようなことは万に一つも無いと思います。日本とエジンバラの違いをひしひしと感じた出来事でした。

 

 

 

よく言えば柔軟、わるく言えば適当。いやー、素敵な文化です。いい思い出をありがとうございました、エジンバラのみなさま。