これもあれもそれも、全部スマホ1台で!
まさしく「多機能」の権化であるスマホが主要インフラの一つとなって久しいですね。
家電製品でも「多機能」の追求を強く感じます。最たるものが電子レンジ!
一度も使ったことのない機能たち……
使うたびに説明書を読まなければいけないわけで、どの程度の消費者が実際に利用しているのか疑問です。
電子レンジは、開発にかけられた労力と消費者の利用方法が釣り合っていない最たる例じゃないか、と思っています笑
そんなにたくさんの機能、いらないのになあ…
そう思っていたころに存在を知って「これぞ!」と思ったものがあります。
これ!ただただ「揚げる」しかできない、「揚げる」だけに特化した家電。
実物を見たこともあるんですが、これけっこうでかいんです。「こんなにでかいのに揚げ物しかできないんだ…」ってぐらい。
日本のメーカーだったら間違いなく色んな機能をごちゃごちゃつけないと気が済まないであろう大きさです。
でもこれはただ「揚げる」しかできない。
そしてそれが良いんだと思います。
家事って基本的にルーティンワークなので、「この道具はこのため」と決めて使います。使うたびに用途を検討するのは却って疲れる。
このフライヤーはそんな家事の在り方にうまくフィットしています。
「炒める」「ゆでる」「揚げる」全部をこの1台で!そんなごちゃごちゃ入っていたら、使う人は却って減るだろうな。
そして最近思うのが、紙!
「読むことしかできない」。
これってめちゃくちゃ大事なことです。
近頃、エクセルで単語帳を自作・プリントアウトして電車などで眺めています。そこで痛感、「紙ってなんて優秀なんだ!」。
スマホで英単語の勉強なんて絶対できません。
なぜならぜーったいに遊んじゃうから。親指をふいふいっとするだけでTwitterに飛べちゃうわけです。こんなの無理。残念ながらそんな強靭な精神力は持ち合わせておりません。
その点紙はどうしたって脱線しようがない。黙々と単語の一覧と向き合うしかない。これが本当にありがたいです。
一昔前はひたすら「機能は多ければ多いほど優秀」という傾向でしたが、最近は「より良く、より少なく」といった考えに方針転換しつつある感もあります。
改めて紙の「読むことしかできない」というある種の機能性を前にして、やはり何事も適材適所だよなあ、との思いを強くした次第であります。