朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

あなたの言う「英語ができる」とはどういう状態か

昨日、職場で電話を取ったら英語だった。いつもどおり日本語で出て、相手も日本語で返してくると思ったら"Hello? ~~~~~~~~~~"とまくしたてられ、耳が英語モードに切り替わるまで時間がかかった。

 

電話での英語対応なら、たぶん4月の方がうまかった。毎朝スカイプでしゃべっていたし、英語の電話も今よりも多くかかってきていた。

でもここ数か月通訳学校に通って、毎日勉強もして語彙力はずいぶん伸びたし、日⇔英の変換能力もだいぶついたはずだ。通訳の卵としては今の方が上だ

こちらが立てば、あちらが立たない。そういうわけではなく、要は何をどう伸ばしたいのか?を意識するのが大事なんだと思う。

 

「英語ができるようになりたい!」なんてふわっとした言い方をしてしまうけれども、それはTOEICの高得点かもしれないし、海外旅行を一人でできるレベルかもしれないし、電話対応を問題なく行えることかもしれないし、研究の議論を流暢に堂々と行えることかもしれないし、日⇔英通訳を自信を持って行えることかもしれない。

日本語が母語だからと言ってどんな話題・状況にでも対応できるわけではないでしょう?英語だってそうだ。

「これからの時代、英語ぐらいできなきゃ!」そういった風潮が近頃一層高まっているから、「そうか、んじゃ勉強せんと!」と思ってはみるもののゴール設定は特に無いからとりあえずTOEIC。そういう流れの人が多いのだろう。特に大学生は。

勉強すれば間違いなく伸びるものだし、TOEICという誰もが目指せるものがあるのはありがたいことだと思う。ただ、TOEICなんてひとつの指標に過ぎないし(それも低水準の)、そもそも言語はただの道具なのだから目的のために磨くものだと思う。

「なんにでも対応できる英語」なんてものは存在しない。「その場に適した英語」があるだけだ。とかく勉強となると欲張りになってしまって、あれはできるようになったけどこれはできない…と思ってしまうことも多いんだけども、4月よりも電話対応が下手になったからって落ち込むことはない。今勉強しているのは通訳技術なのだから。

 

そりゃ、引き出しは多い方がいいけどね。