朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

「リプロダクション」、学習時間×学習期間

 

鳩山ぽっぽ氏がAIIB顧問(国際諮問委員会」の委員)に就任予定と知って、衝撃のあまり1分は「え~~~~?え~~~~~~~~~~~~~?」と言い続けていたスコーンですこんばんは。

いやーまじか。中国の手駒感が半端ないぜぽっぽ………

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頼むからもうこれ以上表舞台に出てこないでくれ……………

 

それはさておき、本日のブログのテーマはぽっぽではありません。勉強というか、何かを習得すること一般について思ったことを書きます。

 

 

学習時間と学習期間

ご存知かとは思いますが、毎週日曜の午後に私は通訳学校に通っています。んで、毎週出る宿題のひとつに、「リプロダクション(reproduction)」というものがあります。

おそらくほとんどの方が聞いたことのないものだと思うので、説明します。

簡単に言うと、英語の文章を1文聴いて、それをそのまま自分の口で再現するというものです。記憶保持の訓練ですね。通訳を目指す人はみな必ず通る道で、そうでない人にとっても非常に有効な学習方法です。

やり方はこうです。

 

1. 英文を聴きます。たとえばこんなの。

In terms of who we are and just give you a sense, we are the number one commercial and private bank in the UK and a core part of our RBS and the bank's customer-led strategy.

2. 最後まで黙って聴き、聴き終わり次第自分の口で"In terms of who we are and..."と再現していきます。(かぶせてしゃべってはいけません。それは「シャドウイング」という別の勉強法です。)

以上。

 

へ?そんだけ?聴こえたまま言えばいいんでしょ、簡単じゃん!なんて声が聞こえてきそうですが、ところがどっこいこれがめっちゃ難しいのです。

通訳のトレーニングを受けていると、「音声をキャッチする」「音声を単語として理解する」「音声をひとつなぎの文章として理解する」「文章の意味を理解する」「理解した文章を記憶する」「記憶した文章を自分の口からアウトプットする」というのはすべて別の機能であることがよーーーーーーーーーーーくわかります。

そして何かを「そのまま」記憶するということは人間できなくて、一人ひとりにインストールされているOSやアプリケーションに合う形に解釈・変換して初めて、記憶そしてアウトプットができるのだなということも身に染みてわかります。まじで。

 

んで、宿題の話。通訳としては、もちろん一度聴いただけですべて再現(もしくは翻訳)できるのが理想です。理想なのですが、今の私には到底そんな実力はございません。というわけで、平日は日曜の授業へ向けて何度も同じ音源を聴いて必死で予習をしています。

そして今週はそれをさぼっていました。先週までは月曜から日曜日まで、毎日欠かさずリプロダクションの練習をしていました。ですが今週はたったの3日だけ。ただ、土曜日に4周くらいしたので、かけた時間全体で見れば毎日やっていたのとまったく同じです。

でも、今日の授業でのリプロダクションには非常に苦戦しました。なんとか記憶保持はできましたが、精度はかなり怪しかったし、沈黙も多くて嫌な汗をたくさんかきました。

 

そして痛感したのが、何かを学ぶという過程においては、学習「時間」と学習「期間」の間違いなく両方が重要だということです。

特に、単純な暗記ではなく自分の頭に新たな回路を生成していくタイプのものではこれは一層顕著だと感じます。

1日で3時間つめこむか、3日間1時間ずつ学習するか。定着率は後者の方が上でしょう。かける時間の長さも大事ですが、同時にそれをどれだけ長く継続してやってきたかということも大事です。

英語以外に熱中したものとしてはバイオリンがそうなのですが、その練習過程においても継続することの強さを痛感しました。(継続しないことによって痛感することも多かったのが心残りですが)

 

以前ブログをなぜ毎日書くのか、それは「毎日欠かさずやってきたものがある」と言えたいからだと書きましたが、これも似たようなものかもしれません。

一日に費やすのはたかが30分程度ですが、それを365日×?年続けることでなにか見えてくるものがあったらいいな~とぼんやり考えています。

 

とりあえず、もう嫌な汗はかきたくないから今週はちゃんと予習しよう、と心に誓うスコーンでありました。