朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

2019年9月の本・映画

本や映画に触れるたびに感動したり、驚いたり、学んだり、納得したりということはたくさんあって、でも数カ月後には内容はほとんど忘れてしまってただうっすらとしか覚えていない、ということを以前からもったいなく思っていました。

せっかくなのだから、まだ内容を覚えているうちに書き留めておきたい!将来読み返したら絶対におもしろい!ということで、毎月の読書記録を書いてみることにしました。(続いてほしいなー)

『線は、僕を描く』

線は、僕を描く

線は、僕を描く

不幸な出来事により精神世界が真っ白になってしまった青年が、水墨画との出会いを通して自分の輪郭を取り戻していく話。 ど素人が突然才能を見いだされてガンガン達人たちと渡り合うという、今どきのラノベのような都合の良さはあまり好きになれなかったけれど、水墨画を描くシーンの描写力や、救われた気持ちになれるラストはとてもよかった。

なによりも、タイトルが良い。本当に良い。タイトルに惹かれて買い、読後それがあまりに物語にふさわしくておどろいてしまった一冊でした。





『ケーキの切れない非行少年たち』

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

話題になっていたので買ってみた本。非行少年には、実は知的障害を抱えた子供たちが多く、彼らは認知のゆがみ(「にらみつけられた」と誤解する)や挫折(読解能力が低いため勉強についていけなくなる)によって非行に走ってしまっているのではないか、という問題提起をしています。

精神論ではない、こういった合理的な話が好きなので、興味深く読みました。





『文明の生態史観』

文明の生態史観 (中公文庫)

文明の生態史観 (中公文庫)

世界を、東西ではなく、先進国/後進国でもなく、ユーラシア大陸の両端である第1地域と、かつて遊牧民族が優勢を誇った第2地域に分けて考えてみる、という新たな世界観を提示した一冊。1960年ごろに書かれたにも関わらず、現代世界の解釈にも十分使える考え方でした。





『読みたいことを、書けばいい。』

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

電通のコピーライターの田中さん。Twitterで2,3年前からフォローしていて、おもろいおっさんやなあと思っていました。本が出たというので本屋で立ち読みしたら、しょっぱなからストレートに買え買えと言ってくるノリがおもしろすぎて即買い。

自宅で声を出して笑いながら一気読み。元気がなくなったらまた読もうと思える一冊でした。





『汚れつちまつた悲しみに……』

汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集 (集英社文庫)

汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集 (集英社文庫)

前回のブログにも書いたけれど、強い/キツい言葉に疲れて、それらをいったん打ち消してもらうために買った一冊。 寝る前に読んだりしています。詩集っていいですね。





『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

2015年に亡くなった任天堂前社長である岩田聡さんの言葉を集めた本。宮本茂さんや糸井重里さんの、彼についての言葉もあります。 読み終わってまず思ったのは、「なんて素敵な人生なんだろう。私もこんな人生を送りたい」ということでした。


自分の得意なことがあって、自分にはできないことができる友人がいて、そんな人たちと一緒に働いて、毎週のランチでは発見があって、「こないだのあれ、わかりましたよ(ニヤリ」みたいな会話をして………その友人たちに、こんなにも大切そうに偲んでもらって。


私も仕事を通じてこんな出会いをしたい。 こんなふうに信頼してもらえるような仕事ができるようになりたい。


しみじみとそう思った一冊でした。



『嫌われる勇気』

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

いろいろと迷走していたので久々に手にとってみた。新卒1年目のときにも読んだのですが、やはり大半は忘れている…😅 それもあってブログに感想を書いていこうと決めたのでした。


「自分ができるのは発信するところまで。相手がどう受け取るかは決められないから気にしない。」という話は印象に残っていたのですが、前半のトラウマを否定するくだりはすっかり忘れていました。「人と関わりたくない」「傷つきたくない」という目的がまずあって、それに沿った理由をかき集めている、という話。

人や組織を見る目も同じだなあと思いました。まずざっくり「好き」「嫌い」があって、それに沿った事象にだけフォーカスしてしまいがち。





『サードドア』

サードドア: 精神的資産のふやし方

サードドア: 精神的資産のふやし方

Twitterで話題になっていたので読んでみた一冊。アメリカの大学生が著名人にインタビューするべく奔走する話です。

うーん、私には響かなかったな… と思ってAmazonのレビューを見たら、1と5の真っ二つに分かれていて笑ったw でもまさにそんな本ですね。もしかしたら今無謀なチャレンジをしている人には響くのかもしれない。自分はちょっと安定しすぎなのかなあ。





『アフターデジタル』

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

「オフラインがメインで、オンラインはあくまでオフラインをベースに展開するもの」という日本のIT化の現状に対して、「オンラインもオフラインもない。ユーザーはその時々でより便利な方を選ぶだけ」というOMO(Online Merges with Offline)を紹介する一冊。

著者が中国在住ということで、中国の事例がたくさん挙げられています。例えばフーマーというアリババ系列のスーパー。スーパーでもあるし、30分圏以内のユーザーへ食品の配達を行うハブとしての機能も持っています。天井では商品が輸送する様子が見られて、アトラクション的な楽しさがある。

で、アリババはすでに他のサービスを通じて各地域に住む人たちの性質や購買行動を把握しているので「出店した時点で当たることはわかっている」という話が印象的でした。データの重要性な〜〜〜


店内の様子の動画があったので貼っておきます。
アリババの新型店舗『フーマー』とは?|CNBC International - YouTube





『天気の子』

tenkinoko.com

2回目。


よかった〜〜〜〜〜〜本当によかった。『君の名は。』以上に好き。

須賀さん(CV: 小栗旬)も、「あの人にもう一度会いた」かったんやなと思いました。『響』でもそうやったけど、小栗旬の演じる「昔熱かったけどスレてしまった大人」はむちゃくちゃいいですな〜





『プロメア』

promare-movie.com 面白いという噂は聞いていたけど、観に行くには至っていなかった映画。妹の誘いで晴れて観賞に至る。


めーーーっちゃくちゃよかった。絵もストーリーも最高。1分、1秒、0.1秒に至るまで、どの瞬間を切り取っても圧倒的なカッコよさがほとばしっていた🔥🔥🔥 「カッコいいだろおおおお!!!!!!!??」という制作者の気合がひしひしと伝わってくる名作でした。どんなディレクションをしたらこんなに素晴らしい仕事ができるんや………アニメってすごい…


差別がテーマのひとつになっているのも興味深かった。バーニッシュであるというだけで迫害される社会。一部が迷惑をかける/かけたというだけで種族全体が迫害される。辺境でひっそりと生きているバーニッシュが拘束・連行されていくシーンは、現実世界でも全く同じことが起こっているのだろうな…と思わずにはいられませんでした。


この映画ではなんやかんやで迫害はなくなりそうな結末だったけれど、現実はもっと複雑で終わりが無いのよな…という気持ちで映画館を後にしました。


それはそれとして、とにかくカッコいい映画でした。アツい気持ちを思い出したくなったら観るといい映画。





欅坂46 ライブ@東京ドーム

つ い に !!!!!!!


欅坂46のライブ初参戦!!!!!!! 半年前にファンクラブに入って以来の4度の落選の末、ようやく手に入れたチケットでした😭😭😭😭😭


この日のためにメルカリで双眼鏡を買い、全力で満喫できた2時間でした。もともと大好きだった欅のことが更に好きになったし、もっともっとライブに行きたいと思いました。エンタメってすばらしい😭😭😭





欅坂46 『角を曲がる』


欅坂46 『角を曲がる』

推しである平手友梨奈さんが去年主演した映画『響』の主題歌。去年映画館で聴いたときは「響の曲だなあ」と思いましたが、このPVではすっかり平手さんの曲になっていました。あーーー圧倒的表現力。周囲のダンサーさんの表情もほんまに素晴らしいです。


東京ドームの千秋楽でパフォーマンスがあったと聞き、「今後はぜったいに千秋楽を申し込む!!!」と決意したスコーンでした😭





まとめ

9月はいろいろあって2年続けたダンスを辞め、仕事をがんばるぞーと改めて決意した月でした。ここに挙げた本や映画・ライブは、間違いなく心の支えになっていました。


10月も楽しい出会いがあるといいな。