朝からスコーン

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「○○しかできない」という機能性 その2

「○○しかできない」ってのも一つの機能性、いやむしろとても大事なことやな、と最近強く思います。と思ったら過去にも同じようなこと書いてた。

ayacai115.hatenablog.com


エンジニアとしてスマホアプリ開発に携わるようになって、より強くそう思うようになりました。

デザインや機能開発は常に取捨選択の連続です。アプリレビューでユーザーが希望している機能を全部つめこんだら最高のアプリができあがる?そんなはずはないですよね。


ソフトウェア開発において、「アーキテクチャ」というとても重要な概念があります。これはインフラ構成、コードの書き方、運用の仕方など開発のあらゆる側面にかかわってくる概念なのですが、それもつまるところ「どのような型にはめるか=どのような制限をかけるか」ということらしい。

数ヶ月前から、技術書はiPadで読むようにしています。iPadだと画面が大きいから固定レイアウトでも読めるし、メモが書ける。便利。でも、小説を読むのには向いていない。Kindleよりだいぶ大きいので重たいし、まぶしいから長時間集中して読むのはつらい。そして紙は紙で便利で、気になる箇所をすぐにひらけるし、流し読みができるし、メモや付箋だって簡単。かさばる、ただそれだけが問題。

KindleやPDFが圧倒的に紙より優れている、もしくはその逆ということはなくて、それぞれ向き不向きがある。

ただ、読書という行為に集中したいときは本 or Kindleがよい気がしていて、それは制限が大きいから。iPadだとApple Pencilで遊べるし、別タブ開いちゃうし、Twitterだって開けちゃいます。「できることが制限されている」という機能性の力を感じます。

エンジニアという仕事は想像していた以上におもしろくて、アプリのUI、コードの書き方、プロジェクト運営から組織設計まで、ありとあらゆるところで人間と向き合い、人間について考えます。正直なところものづくりにはたいした興味はなかったのですが、人間にはとても興味があるので、おもしろい仕事に出会えてよかったと思っています。

仕事のためだけでなく、人生の楽しみとして、自分を取り巻く世界を解釈するため引き出しを増やしていきたいなー。