今日の帰り道、ふと聞こえてきた鐘の音。教会なんてあったっけ?18時の鐘のようでした。そういえばヨーロッパにいたころは毎日聞こえてきてたんだなあ、と思い出話をしたくなりました。
3年前、私はイギリスと西ヨーロッパに合わせて8ヵ月ほど滞在していました。イギリス留学5ヵ月、ヨーロッパ一人旅3ヵ月。一人旅でめぐったのは、チェコ、オーストリア、ドイツ、スイス、イタリア、フランス、スペイン。どの国でも、街の中心には必ず教会がありました。そして教会には鐘がついています。
鐘はまず、「時」を刻みます。6時だったら、1、2、3、4、5、6回。鐘の音はガランガランであったり、カーンカーンであったり、ゴーンゴーンであったりします。そしてその次に「分」を刻みます。15分単位なので、15分なら1回、30分なら2回、45分なら3回。そして00分には「時」の鐘のみ。音は「時」よりも軽めで、カランカラン、という印象。
となると0時はどうなるのだろう?考えてみて、気づきました。
そういえば英語での時の数え方には、0時は登場しないのです!1am, 2am, 3am.....ときて、11am,このつぎは0pmではなく12pm!12pm ,1pm ,2pm ,3pm...,11pm, 12amと続きます。これ、なんで11pm→12am→1amになるのかいまだに理解できないのですが、とにかく日本語みたいに0時は存在しません。13時、22時なんて言い方もしません。これって、鐘でカウントしてたからなのかな?と今日思いました。20回以上も打たれたら、数える気失せますもんね…
日本のお寺でも鐘は打ちますよね!でも1日2回程度の印象。夕焼け、カラス、寺の鐘は相性がいいですねえ。昔住んでいた田舎では、6時と18時に鳴ってました。なんだろう、お寺の鐘は、時を知らせるものではなく時間を区切るもの?
それはともかく、ヨーロッパにいたころの私はこの鐘の音が大好きでした。こんな素敵な音と共に生きるって、ああヨーロッパだなあなんて思っていたものです。一人旅で20以上の街を訪れました。数を重ねるとあちらの街のつくりというのがなんとなくわかってくるのですが、新しい街についたらとにかく教会を探し、まずてっぺんまで上って街を一望してから、どこを訪れるか決めていました。
街で一番高い建物は必ず教会でした。都会は別ですが、イタリアやドイツの田舎町は典型的な教会中心のものが多かったです。
そう考えると、イギリスと大陸はやっぱり違うんだなあという気がします。カトリックのイメージが強いイタリアと数百年前に英国国教会を立ち上げて分離したイギリスだと、ほんとに街のイメージが違います。全然。まあそれは教会に限った話ではないですが…
「ヨーロッパ」として強く記憶に残っているのはドイツ・オーストリアとイタリアですね。フランス・スペインはもともと大して興味がある国ではなかったので、行けたのはもちろん良かったですがまあそれくらい。
せっかくなので写真。イタリア、フィレンツェ!定番ですね~
フィレンツェと言えば絶対皆さん一度は目にしたことのある大聖堂!もちろん上ります。
のぼる~~~~~
のぼる~~~~~~あっちのてっぺんは遠慮なく急勾配です。
はい、てっぺんからの眺め!
下々感ね笑 びっくりするくらいぺったんこ。そして屋根の色も壁の色も統一されているので本当にきれいです。圧巻。こういうのが、ヨーロッパのすごいところです。
遠くから眺めると、教会系だけが頭ひとつどころではなく飛び出てるのがよくわかります。左側のものは監視系かもしれませんが。ここに鐘の音が響き渡るわけです。最高かよ。
今改めて色々思い出してみて、やっぱヨーロッパと日本て全然違うなあと思います。同じ「先進国」とはいえ、です。留学してよかったこととして「日本を外から見られるようになった」と言う人は多いそうですが、私もその一人です。ほんとに違う。どちらが良い悪いではなく、ね。
そうこうしているうちに旦那が寝落ちしてしまったので、私もそろそろ寝るとします。明日はもう金曜日!生きるぞ~~~
☆おまけ☆
丸天井の内側。一人旅の何が良いって、好きな時に、好きなだけ、好きなものを堪能できるところです。