朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

n度目の客席

 

4月に出した、マイナンバーカード申請書。昨日、今更「役所に返戻されていますので取りに来てください」なんて連絡が来てたんだけども、さすがに仕事遅すぎじゃね???びびるわー笑

 

チケット

それはともかく、昨日は京大オケの定演を聴きにいってきた。

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純粋に演奏会を聴きに行ったつもりだったが、行ってみると半分同窓会状態。懐かしい顔にぼちぼち出会った。会うたびに老けていくOB組……so do I.

昨日ひとつ気づいたのだが、演奏会前にオケの人と会ってもほとんど話すことが無い。話題が無い。というのも京都にいたころ彼らと話していたのはもっぱら音楽のことであり、練習のことであり、スタ会のことであり、「あいつとあいつが最近いい感じらしいぜ」であり、つまり今唐突に会ってもまじで話すことが無いのである。そう気づいた私はそそくさと客席に向かい、前から3列目のど真ん中という座席に衝撃を受けた。舞台上に見知った顔がぼちぼちいる中でこの席は緊張せざるをえない。(別に自分が何をするわけでもないのに笑)

※余談だが、今回チケットを用意して座席を選んでくださったのは我らがコンミス様であった。彼女自身を間近で拝める座席をチョイスしてくださったということはこれはつまり「私を見ろ!!」というメッセージなのだと理解し、終始全力で注視させていただいた。

 

 

演奏会

1曲目はヴェルディ歌劇『ナブッコ』序曲というらしい(私のパソコンはどうも過激『な物故』としたいようだ)。知らない曲との出会いは楽しいものである。実際、明るくて楽しい曲だった。私は元バイオリン(主に1st)なので、基本的に左側を見ている。私が現役だったころの新入生がもうすっかり安定感十分の貫禄ある奏者になっていて、おばあちゃんは嬉しかったわよ。。。

全体的に明るくて楽しくて、聴いててるんるんできる演奏であった。みんな上手……

金管、好きでした。

 

2曲目は『眠れる森の美女』組曲である。

実はワタクシ、ディズニーの本作が大大大好きである。これ。

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このワルツは、好きなんだろうなーというのがめっちゃ伝わってきた。だがそれ以外の曲に関してはイメージが特に感じられなくて残念だった。みんなで映画鑑賞会でもすればもう少し思い入れが持てたのではないだろうか。また、席が3列目ということもあってか、インのセカンドとチェロが聴こえてこない……

ところでパーカッションの顔面偏差値の高さに慄いた。演奏も素晴らしかった。シンバル出番多いな。

 

 

3曲目は、メインディッシュのブラームス交響曲第1番。始まるまですごくぼやっとしていて、ティンパニーの打撃と共に現実に引き戻された。あ、せやったブラ1やった。

5月にラフォルジュルネ、6月にブラ1。私が入団して初めての演奏会と同じであった。練習大変だったんだろうなあ…と思いながら聴いていた。1楽章は迷子の人が多いように感じた。弦の後列がトップに合わせるのではなく他のパートとアンサンブル意識を持てばもっとよくなるだろうなと思った。

2楽章は各方面のソロが光って本当に素晴らしかった。コンミス様、愛してます。彼女の迷いの無い希望に満ちた音、なんであんな音が出せるのだろう。木管も素晴らしかった。どのパートも本当に素晴らしかったが、特にオーボエの安定感がとても気持ちよかった。「オーボエめっちゃ良かった!」というと総じて微妙な反応をされたのだが、なんだろう、彼はキャラが濃すぎたりするのだろうか…

3楽章は2楽章の余韻の中であっという間に終わってしまった。とにかく良い曲である。もしかするとブラ1で一番好きな楽章かもしれない。

4楽章はトロンボーンが好きだった。旦那はあんまりな反応だったが、私は好きだった。コラールの1回目が安心して楽しめたのが幸せだった。木管は相変わらず素晴らしかった。フルートソロ、召されるようでした……弦は後ろがもっと何かできたんじゃないかと感じた。トップ同士のアンサンブルが素晴らしくても、パート全体となると難しいなあ、いつの世も(私も元後ろの人間である)。それでも、やっぱりめちゃくちゃよかった。最後の拍子が意味わからなくなるところも勢いをそがれずに進みきった。やっぱブラ1って、京大オケっていいな…そう思いながらホールを後にした。

 

羨ましさ>懐かしさ

今回かぶりつきの席で聴かせていただいて思ったのだが、やっぱオケってめちゃくちゃすげえわ。聴いてるだけであんなに緊張するのに、あんなにややこしい曲をあんな大人数で、さらに大人数の前で演奏するというのは本当に並大抵のことではない。まじで。

改めて全員がソロの管楽器ってまじやべえって思ったし、弦楽器のトップ奏者に対しては心からの尊敬を新たにした。チョーかっこいい。

 

明日は東京公演ということで、なかなかのハードスケジュールである。私が東京公演に行ったときは、みんなでバスに乗ってSAに立ち寄ったり、宿泊先をうろついたり、帰りにはディズニーに寄ったりで1泊2日の東京を満喫した。

OGとして聴く何度目になるかわからない演奏会。今回初めて、羨ましさが懐かしさを上回った。彼らは今、「京大オケ」を過ごしているのだなあと。

いやなこと、めんどくさいこともたくさん、たくさんたくさんあるけど、あんな特別な時間はもう一生無い。

 

今回ついに羨ましさ>懐かしさになったのは、過去は過去として処理できるようになってきたということなのだと思う。

私はこれから前に進む。その先になにがあるかはわからないけど、まあきっと、楽しいんじゃないっすかね。