朝からスコーン

考えたこと。やってみたこと。やってみたいこと。

中国と自動運転車

 

これからますますホットになっていくであろう自動運転車。今日はこんな記事を見つけました。

 

wired.jp

 

百度バイドゥ)は、グーグルより早い自動運転車実用化を計画している。中国の蕪湖市は、今後10年以内に、人間による運転を禁じ、自動運転車のみを走行させる世界初の都市になることを目指している。

 10年以内!なかなかロックですねえ…

自動運転車に関して世間で最先端と認識されているグーグルは、2020年までの実用化を考えています。あと4年で実用化ですね。百度はそこからさらに進んで10年以内に自動運転車のみ・人間の運転は不可!という段階までもっていこうとしています。

 

あながちありえない話でもないなあ、と感じます。というのはですね、以下のような背景があるからです。

ワン氏は、中国で自律走行車が受け入れられやすい理由として、新技術採用に積極的な集団がいること巨大な自動車市場があること大がかりで大胆なプロジェクトを好む国民性があること、という3つの要素をあげる。

ほー。これはけっこう納得できます。それに中国ってめちゃインフラ投資してますもんね。あとは、人々の自動運転車への関心の高さもこちらのデータから伺えます。

中国でクルマを所有する人の数は、米国よりはるかに少ない。新技術の採用希望が高いことは、中国人が運転手のいないクルマを受け入れる可能性を示唆している、とワン氏は語る。世界経済フォーラムが2015年に出した調査報告書もこの説を裏付けていて、「自律走行のタクシーやレンタカーなどに乗ってみたい」と答えた割合は、米国人が52パーセントであるのに対し、中国人は75パーセントだった(日本人は36パーセントで、11カ国中最低。最高はインド人で、86パーセント。平均は58パーセント)。 

 日本人低っ!!まあでもこれは今充分良い技術の中で生きているから、ということはある気がします… 中国・インド国民の関心の高さはすごいですね。

あと、これはめちゃ大きいなと思うのが、中国は今車を所有している人の数が少ないという点です。今車を持っている人の数が大きければ大きいほど、却って自動運転車の普及はしにくくなると思うんですよね……車を持っている人の背景には、整備する人、売る人、作る人、開発する人が大勢いるわけですから。ある程度は自動運転車にもシフトしていくとはいえ、中には事業をたたまざるを得なくなる人も出てくるはずです。新たな技術の導入時には避けられない現象です。

 

中国の地方都市の課題としてひどい渋滞と排気ガスが挙げられていますが、特に渋滞は自動運転車によってずいぶん様変わりするのではないでしょうか。

蕪湖市ですね…覚えておこう。

 

余談ですが、中国がグーグルやらFBやらを国に入れさせなかったのってめちゃくちゃ賢い判断だったんじゃないかと最近思います。たとえば日本だと検索もSNSも米系外資が強すぎてそれに匹敵する日本発のサービスが育ちませんでしたが、中国はそうしたものを入れなかったことで百度や微博だとかいったサービスが育ってきました。国内企業がグーグル検索の監視下に置かれることも回避できましたし…

何はともあれ、まず私の還暦までには間違いなく自動運転車社会になりそうです。学生旅行に自動運転車で行くというなんともすごい図が今思い浮かびました。UNOし放題じゃねーか…

 

明日はいよいよイギリスの国民投票ですね…!どきどき。