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朝からスコーン

語学と読書が好き。好奇心は無限。WEB系めざしてプログラミングはじめました。

私たちは本当にテキトーに会話しているのだなあということ

英語/通訳/国際

 

通訳学校での4時間が終わると、「もう明日は月曜か~」としょんぼりするのが毎週恒例となってまいりました。ぽよ~

 

通訳の勉強を始めて3ヵ月、ちょこちょこ思ったことがあったのでメモ。

 

 

 

日常会話は「キーワード」×「イメージによる補完」

 

授業で扱う題材はニュースやスピーチが中心で、テーマは経済、政治、環境、文化など多岐にわたります。日→英、英→日どちらもやるのですが、いずれにおいても全ての単語を正確に聞き取り、単語ごとの関係性、時制を適切に把握して訳していく必要があります。

日本語→英語で難しいのは、そもそもスピーカーの日本語が全然整理されていないという点です。試しに、ちょっとこの引用を読んでみてください。

 

で、ちょっと白黒の写真があります。これが最初のリゾートホテルです。現在は旧館と言われていて、実は全然つかっていなかったんです。最近まで物置だったんです。でも今回、なんらかの形で使っていただけるんではないかということで、今少し改装しているなどと聞いています。これは非常に赤い屋根の、まさにこのちょうど横に書いていますけど、昭和天皇が感動していただいた少しレトロな造りの建物で、これまでほったらかしにしていたんですけれども、今回のサミットで息を吹き返して、最初の頃の志摩観光ホテルの魅力が出されるんではないかというふうに言われ、期待しているところで、まだ具体的には使い方などは決まっていません。

耳にする分には大変なじみのある(政治家や社長などにはよくある)話し方だなと思いますが、字に起こしてみるといかに文法がめちゃくちゃになっているかが実によくわかります。

でも、実際の私たちの会話だってたぶんこんなもんです。一度字に起こしてみると面白いかもしれません。

そこで思うのが、私たちは普段一字一句を聞き取って会話しているのではなくて、キーワードだけに注力して拾ったうえで、あとは予想される文法に適宜あてはめて会話しているのだな、ということです。

上の例だと「ではないかということで」や「などと聞いています」というのは、「で」「は」「な」「い」「か」…と一字一句ずつ聞き取っているのではありません。すでにそういった言い回しが頭の中にあって、音が聞こえ次第そういった言い回しにふさわしいイメージで記憶します。

そもそも発言の内容がシチュエーション、人物、文脈などから大方予想されていて、そこに聞こえてきたキーワードをあてはめていく。こっちの方が近いかもしれません。

 

英語を聞き取るときは、これが本当に難しいわけです。めっちゃ早口で、スクリプトを見ても絶対その通りいうてへんやん!ってのが多々あるんですよね。これは逆も然りなんだな、ということに先日気づかされたんです。

 

 

「っちゃくれとーやん!」でわかるネイティブ

 

JR大阪駅のホーム。今日は人身事故があったようで、どの電車も軒並み10分強遅れています。エスカレーターでホームに上がってきた男の子が、電光掲示板を見るなりこう言いました。

っちゃくれとーやん!

このシチュエーションでこの言葉が耳に入ってきたら、関西人ならまず100%理解できます。そうです、「めっちゃおくれとーやん!」ですね。

その時にハッとさせられたのですが、「め」と「お」はほとんど発音されていないんです。でも聞いた瞬間私は間違いなく「めっちゃおくれとーやん!」だと理解しました。それは24年にわたって積み上げられてきた私の関西弁ストックの賜物であり、「ひらがなは完璧に聞き取れるよ!」という人が聞いたところで絶対に理解できないわけです。

言語上達の鍵はなによりも自分の中の言語ストックを増やすことだよなあ、という思いを新たにした出来事でした。

 

他にも「自分の口で再現できない音はいつまで経っても正確に聴き取れない」「日本語でのイメージを具体的に持てている単語ほど英語でも覚えやすい」など面白い気づきがたくさんあります。また気が向いたら書いてみます。

 

それではあしたからまたがんばりましょ~