晴れたり雨が降ったり、お天道様はきまぐれですが、起きた時から雨が降っているのは久々な気がします。そして旦那は今日も今日とてご出勤。おつかれさまです。
私はお昼から通訳学校なので、早いことブログを終わらせて勉強をせにゃなりません笑 さーて、なに書こうかな。
ところで、今のBGMはこちら。
大好きです、この曲。ずっとやりたくて、留学から帰ってきたオケ生活最後の年にできて本当にうれしかった。メンバーも気心の知れた人たちで。
思えば学生オケ時代、私は本当にアンサンブルが好きでした。それも少人数のやつ。主にカルテット(弦楽四重奏)。対話しつつ、それぞれの個性を出しつつ、ひとつの世界を編み上げるような感覚にやみつきになっていました。
よく一緒にアンサンブルをやっていた奴に「オーケストラだってそれをより大人数でやっているからこその楽しみがあると思うんだけど、なんで室内楽のほうが好きなの?」と聞かれたことがあるります。なんでだろう。カルテットは、より一人ひとりが感じられるから?
私はとにかくさみしがりやなので、自分という存在をより大きく受け取ってもらえるのが好きだったのかもしれません笑
それにやっぱり14人で1パートと1人で1パートでは自分の出した音の影響力が全く違いますよね。オケはオケでパート内外と対話しながら作りあげる楽しさがあると思いますが、私は1人1パートでモリモリ弾くのが好きでした。
叶った、夢
夢が叶ったことってある?
と聞かれれば、私は「ある。」と答えます。その瞬間まで覚えています。
私が京大オケの存在を知ったのは中学2年生の時でした。中学1年生から始めたバイオリン。それまで何かに打ち込んだことのなかった私はすっかりハマってしまって、そんなとき先生に教えてもらったのが「京大オケ」でした。
「そんなにバイオリンが好きなのなら、大学ではオーケストラに入ったらどう?関西やと、そうやねえ…京大オケが一番うまいなあ」
これこそが、私の志望校が決まった瞬間でした。
中高一貫だったので、そのあと私は高校3年生までバイオリン一筋で過ごしました。さて、京大生として京大オケに入るにあたって、私の前に立ちはだかるたっかーーーーい壁がありました。そうです。学力です。
高校2年生の夏にようやく大好きなゲームと泣く泣く縁を切り、なんとかじわじわエンジンをかけつつあったものの11月の直前模試すらE判定というドMな結果に慄く日々でした。(実際、こないだ旦那に高3の京大実践模試の結果を見せたら「うわあ…頭悪そう…」という嘲笑が返ってきました。)
まあそんなこんなでとにかく絶望的だったのですが、「京大オケで!バイオリンを弾く!!」という夢は一度たりともぶれませんでした。
センター数ⅠAでまさかの50点をマークし、とにかく毎日泣いてばかりだった二次試験までの間も、京大オケのサイト・写真館を穴が空くほど見つめながら「絶対ここに入ってやる…!」と何度も何度も自己暗示をかけ続けていました笑
そんな執念に受験の女神もドン引きしたのか、無事なんとかすべりこませていただくことができたわけです。
そして新歓シーズン。私は迷わず京大オケ第1回目の説明会に参加しました。説明会では弦楽四重奏の演奏があるのですが、その時の2ndバイオリンに私は釘付けになってしまいました。「こんなすごい人がおるんや…!!」そうして憧れた人がその後長きにわたって私の上司となったわけですから、私は本当に恵まれているなあと思わずにいられません。
ちなみにこの説明会の時に、旦那と隣になったことを覚えています。「なんやこの愛想悪い坊主」、それが第一印象でした笑
こうして書いていると、ほとんどの人との1回目の出会いを覚えていることに気づきます。ううう、懐かしい…
さて、第1回の新歓翌日から練習場所に通い始めた私は、幸運にもその年の夏の演奏会から参加させてもらえることになりました。初めて参加したオーケストラ全体での練習。私は一生忘れないでしょう。
狭い入口、きつきつの座席。人と楽器の海をかきわけ、なんとか先輩に確保してもらえた席につきます。私の、席。
ガヤガヤが収まりました。
オーボエ。
そうだ、オーケストラだからオーボエからチューニングが始まるんだ…
弦楽器のチューニング。これは慣れたものです。
その次の瞬間です。私は唐突に、背後から包み込むような大きな音の波に呑まれました。
管楽器……!!
ああ、夢が叶うってこういうことなんだな。
京大オケに入るという5年来の夢が現実のものとなった瞬間でした。こうして夢は達成され、私は京大オケ生活という次のステージに入っていきました。そのあとも山あり谷あり、紆余曲折、それはもう色々こんなところでは語りつくせないほどの出会いがあり、挫折があり、逃避があり、涙があり、そして唯一無二の仲間がびっくりするほどできました。
どうも京大オケで出会った人というのは「友達」という表現がしっくりこなくて、「仲間」と呼びたくなります。一緒に夢中になったり、ぶつかりあったり、創り上げたり…これ以上の大学生活はない、と断言できるほどの日々でした。
あれほど入りたかった京大オケなのに、オケ現役の最後の方には「早くやめたい」となっていたのは我ながら難儀なやっちゃなと思いますが、まあそれもまた良い思い出です。
ああああ、勉強しなきゃなのにこんなに長くなってしまった…
とにかくとにかく、京大オケで出会ったみなさま、最高の時間を本当にありがとうございました。そして、アホなのに受験勉強頑張ってくれた私、ありがとう笑